免疫力を上げる漢方
気血水
気血水(きけつすい)とは漢方の重要な診断方法です。
気は気力とか気の流れであり、血は血液の流れであり、
水はリンパなどの血管外の水分を表します。
気血水を診断しそれに合った漢方薬を処方します。
気の不足があれば気虚で...
虚実(きょじつ)について
漢方ではよく虚実ということを言います。
要するにその人の体質のことです。
虚(証)は虚弱体質、実(証)は体力がある、ということになります。
その区別はどうするかというとほぼその人の体格で判断します。
痩せていれば虚証...
証(しょう)について
漢方ではよく証という言葉を使います。
これは西洋医学の病名にあたります。
西洋医学では血液検査をしたりレントゲンを撮ったりして病名を決めますが、漢方の世界では五感をたよりに証を決めます。
問診してお腹をさわったり舌を見たり...
ため込む
人間の体はやたらため込むように出来ています。
過食になるとコレステロール、中性脂肪が上がり、内臓脂肪の原因になります。
皮下脂肪もつけば肥満です。
血管壁にたまれば動脈硬化の原因となります。
インスリンの効きが悪くな...
多剤服用
高齢者になるといろいろな持病があり複数科を受診することになります。
その科ごとに薬を出せば合計ではかなりの数になり多剤服用ということになります。
ここでシミュレーションしてみましょう。
80歳男性で高血圧、糖尿病、腰痛症が...
メンタル疾患と漢方
私どものクリニックに時々メンタル的な患者さんが来院されます。
その理由は親が亡くなってつらいとか、職場の人間関係が煩わしいとか、職場が変わって慣れないから不安だとか、育児でイライラするとか、仕事が忙し過ぎて疲れがとれないとか、...
木と森の関係
木と森の関係と言っても林業の話ではありません。
医学のお話です。
森が症状で木がその原因です。
私は生駒に住んでいますが、去年の夏は生駒山のいたる所が赤茶けて季節の早い紅葉のようでした。
原因は大量のナラ枯れでした。...
陰陽寒熱
漢方には陰陽寒熱の考え方があります。
特に陰陽の考え方は重要です。
およそ世の中には陽的なもの陰的なものがあります。
陽的なものは日が当たる、明るい、温かいと言ったイメージです。
陰的なものは日が当たらない、暗い、冷...
良薬口に苦し
錠剤は水でゴックンと飲めばしまいですから無味ですが漢方薬は粉で飲みにくく大体がまずいです。
私も以前に坐骨神経痛を患い疎経活血湯を飲みましたが何とも苦くてまずかったのを思い出します。
しかしおいしいものもあるのです。
...
漢方薬の魅力
私が初めて漢方薬を使ったのは20数年前の勤務医時代です。
その患者さんは数週間の微熱と咳嗽が続いていました。
胸部レントゲンより肺炎は否定されました。抗生物質は無効で
前に読んだことのあった漢方薬で小柴胡湯を処方しました。...