漢方には陰陽寒熱の考え方があります。
特に陰陽の考え方は重要です。
およそ世の中には陽的なもの陰的なものがあります。
陽的なものは日が当たる、明るい、温かいと言ったイメージです。
陰的なものは日が当たらない、暗い、冷たいと言ったイメージです。
月の満ち欠けで言えば満月は陽100%、新月は陰100%です。
半月は陰陽半々で人間に置き換えれば最も良い状態です。
物質で言えば火は陽で、水は陰です。
水の入った鍋をガス火で沸かす時、火が強ければ当然水は減ってしまいます。
逆に火が弱ければ何時まで経っても水は温かくなりません。
人間の病気では火の強い状態とはストレス過剰の状態です。
ストレスは交感神経を刺激し体を熱くします。その結果
イライラする、不眠と言った症状が出ます。
この場合には火を弱くするか水を足すかする必要があります。
長引く慢性疾患の場合、火が弱くなり体が冷たくなり
活力がなくなります。
この場合には火を強くする必要があります。
漢方薬を処方するときにはこの様に陰陽寒熱を判断し
処方することになります。
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