漢方の診断方法に気血水という方法があります。
その中でも特に重要なのが血(けつ)です。
血には血虚とお血の2種類があります。
血虚は量的なもので貧血のように量の不足が明らかなものから
量は正常でもイメージとして不足した病態も含まれます。
お血は血液の停滞であり可視化できずイメージ的なものです。
明治から昭和初期にかけて食料事情も悪く栄養失調による
血虚が根底にある疾病が主流でした。(結核など)
その後栄養状態が改善し現在は逆に飽食の時代になりました。
飽食による動脈硬化、内臓脂肪の増加を招きお血の原因となります。
現代社会はより複雑化しそれがストレスとなり交感神経を刺激し
お血の原因となります。
生活習慣病、癌、アレルギーなどほとんどの疾患がお血を原因として
発症していると考えられます。
食事、社会環境の変化と共に病気の原因も血虚からお血へと
変化してきました。
その対応が重要と考えています。
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