木と森の関係と言っても林業の話ではありません。
医学のお話です。
森が症状で木がその原因です。
私は生駒に住んでいますが、去年の夏は生駒山のいたる所が赤茶けて季節の早い紅葉のようでした。
原因は大量のナラ枯れでした。
閑話休題、例えば糖尿病の場合初期には喉が渇く、トイレが近い、体がだるい、といった症状が現れます。
病院に行くと色々と検査してくれます。
その結果、血糖値が高く、HbA1Cが異常値をしていれば糖尿病と診断されます。
糖尿病は食事と運動が基本ですがそれでもダメなら薬を処方します。
以上が西洋医学的な診断と治療です。
森に異変があれば森の中に踏み入り原因となる木を見つけるという手法です。
漢方は症状のみで処方します。
同じ症状であれば原因となる疾患は関係ありません。
森に異変があっても森に踏み入ることはありません。
このように漢方は森の姿、形を観る医学なのです。
どちらが優れているかという事ではなく相補的であるべきと思います。
くれぐれも「木を見て森を観ず」ということがないようにしたいものです。
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