今回はアトピー性皮膚炎(AD)と漢方についてお話しします。
ADほど世間を騒がす病気はありません。
アトピー商法だのステロイドの副作用だの数知れません。
何故こんなことになるかと言えば、原因が未だわからないからです。
ADの原因
ADの原因をネットで検索するといろいろと出てきますが
その中でもっともらしい原因として皮膚のバリア機能異常によりダニが侵入しアレルギーを起こす
と言う説がありますがでは何故バリア機能異常が起こるかと言うと??ということになります。
最近では黄色ブドウ球菌説が浮上していますが
臨床的に抗生物質は無効なので疑問符がつきます。
私は幼少期の食事の変化が有力と考えています。
高度成長の伴い食事の内容が欧米化し高脂質、高カロリー食となってきました。
幼少期の高脂質、高カロリー食は弊害が大きくADの原因となるのです。
ADが酷くなると掻き壊した皮膚より黄色い滲出液が漏出します。
まるで油脂が溢れだすように。
症状にはそれなりに意味があり、私には身体の要らない油脂を皮膚の
バリア機能を壊して体外に排出する生体反応に思えます。
壊れた皮膚はダニにもアレルギー反応を起こすようになり
食事制限だけでは抑制できなくなってしまいます。
ADの漢方薬による治療
私はADの本態は腎虚と考えています。
従って六味丸を基本方剤として使います。
乾燥して老人のような皮膚は腎虚を表しています。
それに気虚、血虚、お血が複雑に絡み合っています。
ストレスによりADは悪化するためその対策も必要となります。
ADは非常に個人差が大きくきめ細かい対応が重要となってきます。
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