漢方にはお血という病態があります。
どう言うことかというと平たく言えば血の巡りが悪いということです。
専門的に言えば毛細血管レベルでの循環不全および血液のうっ滞です。
これは目に見えるものではなくあくまでも臨床上の概念といえます。
しかし臨床上非常に重要な考え方で実際にお血を改善することにより
いろいろな症状が改善します。
お血の症状として肩こり、冷え症、のぼせ、動悸、頭痛、むくみ、便秘、
腰痛、血尿、などです。
代表的な漢方薬として桂枝茯苓丸という薬があります。
桂枝、茯苓、芍薬。桃仁、牡丹皮、の五種類の生薬からなり
絶妙の配合となっています。
桂枝茯苓丸単独で処方することは稀でその他の薬と合方することが
ほとんどです。
現代薬でも桂枝茯苓丸を凌ぐ薬は稀です。
私は癌の術後で再発予防に桂枝茯苓丸と十全大補湯を合方し
処方しています。
血の巡りを良くし免疫力をたかめる最良の処方と考えています。
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