漢方には中医学と日本漢方の大きな二つの流れがあります。
ここでは日本漢方につき述べます。
日本漢方の特徴は虚実に厳密であることです。
虚(証)とは簡単に言えば体力がない弱弱しいと言うことで実(証)はその逆です。
女性で疲れ易く、身体がだるい、手足が冷えると言う症状があれば
虚証ということになります。
漢方は証に基づき治療する訳ですから虚証であれば虚証用の薬を
処方することになります。
この原則に従い治療すると著しく制限された治療となり
多彩な症状に対応できなくなります。
逆もまた真なりで日常診療において度々経験しています。
私はまず病名を決めそれに対する病態生理を推測し
それに合う漢方薬を処方しています。
この方法が最も科学的であると確信しています。
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