今回は便秘と漢方についてお話します。
便秘はありふれた症状ですが漢方的にはかなり重要な症状です。
漢方における便秘の重要性
飲んだ物が小便として出て食べた物が毎日大便として出て血圧が正常であれば その人はほぼ健康と考えられます。
小便が数日出なければ死に至りますので さほど多い症状ではありませんが大便が数日出ないことはよくあります。
便秘が常態化することは不健康であり病気の原因となることもあります。
数ある症状の中で便秘があれば漢方的には最優先で治療することになります。
高血圧、肩こり、冷え症などはそれにより改善することもあるのです。
また体内の悪い物を体外に排出するという解毒的な意味もあります。
漢方薬には多種類の生薬からなり便秘の改善の他に血液の流れをよくすると言う副次的な効果もあり市販の便秘薬より数段に優れています。
寝たきり老人などは便秘の傾向が強く漢方薬を服用することにより消化管を動かし、その結果として体内の血流を改善することになります。
従って便秘は広い意味でお血と同じようなものなのです。
漢方約による便秘の治療
大黄甘草湯、防風通聖散料、桃核承気湯、通導散などいくつかの漢方薬があり、適宜処方します。
コメント