インフルエンザにかかり高熱がでますがこれは実熱です。
血液検査をすれば炎症反応がでます。
それに対して更年期障害のときなどに突然顔が熱くなったりします。
これは炎症反応もなく虚熱といえます。
こう言う表現は漢方独特のもので西洋医学にはありません。
陰陽論から言えば陰が不足した状態ですが、
一般臨床のうえではなかなか難解な話となります。
私は血液検査で炎症反応(CRP)を伴わない熱症状と解釈しています。
こう考えた方が臨床応用がしやすいからです。
虚熱と実熱とどちらが多いかと言えば
遥かに虚熱が多いように思います。
慢性疾患においては少なからず虚熱状態にあると考えています。
気虚、血虚、お血の病態に於いてほぼ虚熱を伴っており
慢性疾患ではそれらの病態が混在しているからです。
従って虚熱の改善は治療上大きな意味をもつことになります。
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