今回は漢方薬以外のお話です。
これから時々はよもやま話的なことも書きたいと思います。
オプジーボと聞いてピンとくる人はかなりの医療通ではないでしょうか。
オプジーボは今話題の抗がん剤です。適応は悪性黒色腫(皮膚癌の一種)、進行した非小細胞性肺癌です。
特徴は免疫細胞活性型の抗がん剤と言うことです。
従来の抗がん剤は癌細胞も攻撃するけど正常細胞も攻撃すると言うじゅうたん爆撃的な薬のため副作用がかなりきつく出ました。
オプジーボは免疫細胞活性型ですので正常細胞を攻撃することがなく副作用も少なくしかも進行癌にも効くという画期的な薬なのです。
しかし問題なのは値段が高いということです。
用法は3mg/kg/回を2週間の間隔で注射しますから体重60kgの成人の場合180mg/回で360mg/月ということになります。
100mgで約73万円ですから月に73万円×3.6は約264万円かかります。
高額医療の適用となりますから大部分は保険からの支払いとなります。
適応患者も多く癌は治ったけど国も破産しましたという笑えない薬でもあるのです。
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