今回は癌と漢方についてお話します。
漢方薬は癌に直接に作用するのかと言えば否と言うことになります。
では無効かといえば必ずしもそうではありません。
免疫系を賦活し間接的に効果を発揮します。
現代の癌治療
現代の癌治療の三種の神器といえば手術、抗がん剤、放射線と言うことになります。
いずれも生体には侵襲的に働き免疫力の低下を招きます。
特に問題なのが抗がん剤です。
癌細胞だけでなく良い細胞まで作用するため免疫力の低下は免れません。
食欲低下による体重減少も深刻です。
私事で恐縮ですが、私の父は78歳の時に肺癌に冒されそれもⅢ期の進行癌でした。
手術は年齢的にも無理ということで抗がん剤か放射線かの選択となりましたが
抗がん剤は副作用の面から拒否し放射線の単独療法でいくことになりました。
放射線といえども副作用はあるため免疫力増強のため十全大補湯という漢方薬を
服用してもらい放射線による肺の硬化を防ぐため麦門冬湯を併用してもらいました。
すると3か月後のCT検査にて癌は完全に消失していました。
それから4年が経過し反対側の肺に1cm大の腫瘍が見つかり、
再発を疑い精査しましたが新たなる肺癌と判明し部分切除にて完治しました。
このように癌治療においては漢方薬の併用は必須と考えています。
漢方薬によるがん治療
漢方薬においては免疫力を維持していくということが重要です。
そのために漢方薬を併用するということです。
免疫力を維持する漢方薬としては十全大補湯、人参養栄湯、補中益気湯などがあります。
その他個別の症状に合わせ漢方薬を合方します。
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