更年期障害と漢方
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新たなる漢方の展開
漢方には中医学と日本漢方の大きな二つの流れがあります。
ここでは日本漢方につき述べます。
日本漢方の特徴は虚実に厳密であることです。
虚(証)とは簡単に言えば体力がない弱弱しいと言うことで実(証)はその逆です。
女性...
四物湯
四物湯(しもつとう)と言う血虚のときに使う漢方薬があります。
血虚というのは平たく言えば血のめぐりが悪く身体のすみずみまで
血液が届いてない状態です。
貧血と似ていますが血液検査では異常ありません。
どういう症状かと...
ブラックボックス
漢方を勉強し始めた時ある教科書に
患者さんをブラックボックスに見たてて処方するとありました。
これはどういうことかというと病名は関係なく症状と所見のみで
五感を頼りに処方するということです。
そうなるとどのような病気...
血のめぐりが悪い
肩こり、腰痛、冷え性などで来院される人は多いのですが
原因は何ですかと聞かれてそれは「血のめぐりが悪い」というと
大体なっとくして帰られます。
大変便利のいい言葉ですが漢方的には血虚とお血があるという
ことになります...
インフルエンザ
新しい年となり早や20日余りが経過しています。
インフルエンザがかなり流行っています。今年の特徴はA型、B型が混在していることです。
例年だと最初にA型が流行りその後にB型が流行るパターンが多いのですが
今年は最初からA型...
不定愁訴と漢方
不定愁訴とは原因がはっきりせず漠然とした症状を言います。
疲れる、だるい、イライラする、眠れない、肩がこる、と言った感じです。
この様に臓器特異的ではなく多種多様です。
西洋医学的にはストレス或いは自律神経失調症と言う病名...
現代医学と漢方
現代医学はエビデンスを重視します。血液検査の数値、CT、MRIなどの画像診断です。
それに異常がなければ病気ではなく、いくら症状があっても取り合ってくれません。
漢方は真逆であり100%患者さんの訴えをもとに処方します。
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舌診、腹診、脈診
漢方には問診以外に舌診、腹診、脈診の診察方法があります。
問診が非常に重要で8割方これで2,3の薬に絞り込むことができます。
西洋医学も同様で咳、鼻水の症状で来院された人を脳の病気と診断することはなく
漢方も同じことです。...
認知症と漢方
高齢者の増加と伴に認知症の患者さんも増えています。
認知症に対してはなかなか有効な薬がなく、最近漢方薬のひとつである
抑肝散が注目されています。
漢字的には肝を抑える薬という事になりますが、ここでの肝は肝臓ではありません。...
自律神経と漢方
自律神経には交感神経と副交感神経がありこれがバランスよく働いていると
人間は快適に過ごすことができます。
言うならばエアコンの様なものです。
天候と自律神経の関係
自律神経はいろいろな物の影響を受けますが、天候もその一つです...